春も秋も要注意!バーベキューで必須の熱中症対策
春も秋も要注意!バーベキューで必須の熱中症対策
2016.09.28(WED)
気温が高い時期、屋外でのバーベキューでは熱中症に十分に注意しなければなりません。しかし、意外に思われるかもしれませんが、熱中症は暑い夏の日にだけ起きる症状ではないのです。
今回は、バーベキューで必須の熱中症対策についてご紹介します。
急激に体温が上昇すれば、季節を問わず、熱中症を発症する
熱中症とは、暑熱や運動などによって起こる障害の一般的な言い方です。人間は汗をかいたり皮膚から熱を放散したりすることによって体温を下げています。しかし、外気温が体温以上になったり湿度が非常に高くなったりすると、発汗や熱の放散ができなくなります。これが、熱中症です。
ただし、外気温が高いときにだけ、熱中症になるのではありません。急激に体温が上昇すれば、季節を問わず、熱中症を発症する危険性があるのです。例えば、春先でも乳幼児が車内に閉じ込められて熱中症で亡くなったり、真冬の忘年会で泥酔してしまったサラリーマンがサウナで寝てしまった後、熱中症で救急車に運ばれたりしています。バーベキューでも、熱いコンロや鉄板の前に長時間いると、夏に限らず熱中症に陥ります。
なお、熱中症の軽い症状では「暑気あたり」と呼ばれる頭痛や疲労感が代表的ですが、さらに進むと、筋肉のこむら返りが起きたり、脱水症状などによる吐き気や嘔吐を伴ったりすることもあります。そして重症になれば、体温が40度を超え死に至ることも。特に、小さい子どもや高齢者、糖尿病患者や肥満の方などは熱中症になりやすいと考えられています。
では、どのようにすればバーベキュー中の熱中症を防ぐことができるでしょうか。
まず大切なのは、長時間にわたって熱いコンロや鉄板などの近くにい続けないようにすることです。火を起こしたり、肉や野菜などを焼いたりする作業は、仲間と交代で行うようにしましょう。みんなで作業をシェアすれば、熱中症対策にもなりますし、バーベキューがさらに盛り上がると思います。
そして、屋根のないところでバーベキューをする場合は、ツバ付きの帽子などをかぶって直射日光を避けるようにしましょう。火を使う環境で日光に当たると、体温が上昇しやすくなって、熱中症を引き起こす可能性が上がります。
また、服装にも気をつけましょう。特に、春先や秋口には長そでのシャツを。その方が温度調節もしやすいですし、直接火の熱が当たらず、体温の上昇を防いでくれます。
熱中症対策を万全にしておけば、必要以上に恐れることはない
最後に、万が一、熱中症を発症してしまった際の対応についてご説明します。
まず、火のある場所から離れ、風通しの良い日陰や可能なら冷房がきいた部屋に移動し、衣服をゆるめて横になってください。次に、身体を冷やすために、タオルで包んだ氷や氷嚢などを首のまわりや額、両脇の下、足の付け根に当てましょう。氷がない場合、冷やした飲料水のペットボトルや缶などでも代用できます。そして、水分補給に冷やしたスポーツドリンクなどを飲んでください。もしも吐き気などある場合には、速やかに近くの医療機関で診察を受けましょう。
事前に熱中症対策を万全にしておけば、必要以上に恐れることはありません。熱中症を夏だけのものと考えず、1年を通して注意しつつ、仲間と一緒にバーベキューを楽しんでください。